富山小林製薬では社員のスキルアップと社内の技術力向上のために、小林製薬グループ各社に約3ヵ月間出向き他社のノウハウを学ぶ『出稽古制度』を設けています。
グループ会社でも製造する製品の特徴や生産数が異なれば、技術・ノウハウにも違いが生じます。出稽古制度の狙いは、他社の取り組みを知り、そのノウハウとなる新たな知識・技術を吸収し自社へ持ち帰ることで、会社全体の技術力向上を図ることにあります。
また、他のグループ会社から富山小林製薬へスタッフが出向いてくることも少なくありません。例えば、小林製薬本社の人事スタッフが工場における人事・労務の仕組みを学ぶために数週間当社に出稽古に来ることもしばしば。当社での経験が現場主義の人事を実践する足がかりとなるなど、送り出す側・受け入れる側、双方にとって、他社の取り組みに触れる絶好の機会となっています。
出向制度を利用して、関連他社で専門知識・技術を深く学ぶこともできます。出向期間は1~3年。出稽古制度に比べて期間が長いため、専門技術・知識の幅が広がり自身のキャリア形成を図ることができます。また、新しい環境に身を置くことでグループの全体像をより深く知ることができるほか、新たな人間関係を醸成できるなど様々なメリットがあります。
これまでに当社から4名の従業員が他のグループ会社に出向しています。例えば、当社の調剤担当者が小林製薬中央研究所の製剤部門に出向し製剤についての知識を深めたり、品質管理担当者が仙台小林製薬の品質管理部門に出向し当社とは異なる品質管理の手法を学んだり。出向制度利用者からは「会社の枠を超え少し異なる企業文化の中で業務を行うことで思考の幅が広がった」「離れたところから富山小林製薬を見つめなおすことができ、客観視して自社の強みや弱みを確認できた」など、非常に有意義な体験ができたという声が聞かれています。
また、小林製薬グループの事業所は日本中に広がっているため、自宅からは出向先に勤務することができないというケースもあります。このような場合は、出向先での住居として周辺の賃貸物件を会社が契約し、それを従業員に提供しています。また、出稽古制度・出向制度共に会社が一方的に命じるものではなく、「従業員の他社で学び成長したい気持ち」と「会社のニーズ」が合致したときにのみ実施しているものです。
今後も出向制度を積極的に活用しながら、人材育成および社内全体の技術力強化に取り組んでいきます。
